一日目

記念すべき一日目。ってか何で俺日記なんかかいちゃってんの?自分と向き合うなら日記だとかどっかで見たけどさ、確かに。どこの女子高生だよ。めんどくさいから早く問題解決して捨てちまおう。

問題。

そうだ。俺は今悩んでる。だから日記を書くだなんてくだらねぇことをしてる。もうこれが糖尿寸前の血糖値より死活問題なわけ。これが何とかなるなら本気でチョコ食うのやめたっていい。週@のパフェもやめられる気がする。

俺の悩みはどうもあの子が気になって仕方が無いこと。どうしてだろう。いや、せっかくの日記なんだからわからないフリはもうやめにしよう。

理由を知ってるんだよ、ほんとは。好きだからだ。だから今何してるかなぁとか会いたいなぁとか思ってしまうんだ。

それはいいけどさ、それが我ながら何であの鬼の副長とも呼ばれる、男なんだ?

俺はホモじゃない。それはガチだ。女にゃばりばり興味あるし、結野アナのこと大好きだよ。フィギュアまである。でもその鬼副長は大好きなお天気お姉さんにはもちろん似てない。むしろあのこより部下の沖田とかいう小僧のほうが似てる。まぁあんな凶暴なの興味ないけど。

あーこれって裏返せばアノ子には興味があるってそういうこと?だよね、やっぱ。

この天然パーマのせいでモテない20数年を過ごしてきたけどさ、だから男に走るのかといえばそうじゃない。ほんとに我慢できなくなったら始末屋の眼鏡忍者もいるし、…ってひでぇ言い方だけど。そりゃねぇけど…それに金の問題は別にしても風俗にも行く気がおこらなくなったんだから。

っていうか、何が「アノコ」だ。女子高生じゃねぇんだぞ。とっくに成人して、タッパもあって背が俺と同じくらいで、刀振り回してる強面の警察官だ。

喧嘩もしてきたし色々ちょっかいもかけてきて、ああ良い友達になれるのかもなと思っていたらそうじゃなくてさ…。

何というか、例えば長谷川さんとは徹底的に違うんだ。一緒に飲んだりパチンコしたり、それもいいんだがアイツと、土方ともっと踏み込んでみたい。平たく言えばキスしたり、もっと深みまで…。

恥ずかしい話、俺は毎晩その「深み」を妄想してはヌく。つまり想像のアイツにたってる。その気があるってわけだ。そりゃ好きになったからには銀さんだってぷらとにっくらヴとか言わないよ、成人した男だし波動砲ついてるし。

でもだからってアレでヌけるか?

刀振り回して切りかかってきたのを思い出して嫌になる。俺は土方とどうなりたいんだ。

うん、そうだよ、そうなりたいんだよ。夢に出てくるあいつみたいに俺と抱き合ってヌきあってしっぽりいっちゃいたいんだよ。

じゃあそうするためにはどーすりゃいいだろう?

告白だ!これしかない。好きだ土方俺と付き合ってくれ。そう言って俺の布団に連れ込む。

…いや無理だろ。あいつ確か沖田の姉さん好きだったし。俺のこと嫌いだし。

でも意外とあいつ近藤ゴリラといっちゃってんじゃないか?まぁ俺のことは嫌いだろうけど、ゴリラとならさ。フられて傷心してるのを慰める意味で。

沖田とかいうのともやたら一緒にいるよな。まぁ俺とはあんま顔あわせないけど。あそこまでじゃれあってんだもんありえるありえる。

山崎ってやたら土方に構われてねぇ?信用されてるみてぇだし。いいよね〜ぱっと見ただのパシリだけど気がおけねぇみてぇな、ちゃんとした主従関係っていうか。まぁ俺とは敵同士みたいなもんだけど。もしかして昼はパシリにするかわりに夜は従ってやるみたいな。

やっぱ俺無理じゃん。そもそも嫌われてるから。

いやまて。あーいうのに限ってオシに弱いんだ。頼む大好きなんだお前じゃないと駄目だって言ってどーにか俺の家まで来て貰おう。そこまできたら俺のもんだ、押し倒して手篭めにしちゃえばいいわけだ。

俺は攘夷志士でもなんでもねーから土方がいなくなったって俺は疑われないだろう。副長失って大騒ぎしてる真撰組連中尻目に俺はゆっくり土方を味わうわけだ。

皆泣いてるぞよかったな、でも帰れないぞ。銀さんの家にはいったからには俺の言うとおりにしないと。

土方は何ていうだろう。死ね天パとかいうだろうか。あいつの隊服脱がしたらどんな顔するだろう。全部脱がしたら恥ずかしくってあいつ顔真っ赤にして俯くだろう、それが俺は可愛くて可愛くて…。

あーもう日記どころじゃない。明日告白しよう。とりあえず。話はそこからだ。

 

二日目

神楽と新八を志村家に泊めておいたし手錠も大人の玩具もあるし準備はばっちり。

山崎から聞き出した土方クンの見回りルートを先回りした。

見回りはいつもハラダとかいうハゲの大男と一緒なのでそいつをはったおせるよう木刀を念入りにチェック。ああもちろん、土方クンに告白をするので身支度も念入りにチェックした。

天パはさらさらにはならなかったけど今日は一番綺麗な服を着てみる。鏡の中でビシッと決めてみると…うんカッコイイ。

俺の顔もそう悪くはない。別に寄ってくる女がいないわけじゃないし(納豆忍者女は別だ、もちろん)自分でいうのもなんだが整っているほうだ。天パじゃなかったらモテモテのはずだ。そうに違いない。

自分で書いといて虚しくなったけど、あながち間違いじゃないんじゃない?

土方クンのルートはおそらく治安面で一番厄介な歌舞伎町を通る。ここの裏道なら薬の売買してようが男女が青姦してようが誰も気にしないから土方クンに告白する場所はここと決めていた。

一人で夕暮れに歩いているとお兄さんうちの店で働かない?とかもっと直接的でいうと、多分仕事前に暇な風俗嬢が、いい男だね私と寝ようよだとか色々お誘いを受けた。

まぁいつもの俺なら喜んでいただきますしちゃうんだけどはっきりお断り。惜しいとも思わない。だって俺今からもの凄い美人に告白して食べちゃうからね。あはは。

裏道の入り口で、土方クンを待ちながら緊張でからからの口の中で準備しておいた告白の言葉を繰り返した。はげをボコして、手をひっつかんで裏道に連れ出して、驚いている土方クンを見つめて。

「ねぇ土方クンのこと好きなんだ。付き合おうよ」

決まった。

「ああ?死ね」「冗談に付き合ってる暇はねぇ」「悪いが俺にはそっちの趣味はねぇ」「お前のことなんか嫌いだ。知ってただろ?」「気持ち悪いんだよ」「えっ?何て?今聞こえなかった」「わかったわかった。じゃあな」「…マジなのか?」

想像の中の土方クンがいろんな答えを返す。何人もの土方クンに酷いことを言われて落ち込んで、餓鬼みてぇにひざ抱え込んで泣きべそかいている俺に最後の土方クンがにっこり笑って言う。

「もちろん。俺も好きだ」

あーそうだったらいいなぁ。俺そうなったらお天気お姉さんのフィギュア全部捨ててもいい。ジャンプ捨ててもいい。誓う。

そんなことを思っていたら二人が来た。いつも通り麗しの土方クン。ぱっと見でもわかるオーラを放ってこっちに来てる。隣にはやっぱりハゲがいた。気に食わない。あいつより俺のほうがカッコイイよなぁ?

大方は予定通りにスムーズに進んだ。ただ、ハゲにむかついたんで木刀で腹を一突きする予定だったのを頭を強打に変更。死んではいないはずだ。痙攣はしていたけど。まぁ知ったこっちゃない。

裏道に連れ込んだときの土方クン、ほんと「鳩が豆鉄砲食らう」ってこんな顔のこと。ビックリしてた。可愛かった。

「ねぇ土方クンのこと好きなんだ。付き合おうよ」

よーしバッチリ。

しばらく沈黙が流れる。何て言おうが俺の家に連れ帰るつもりだけど、「いいよ」って言って欲しいからなぁ。

でも土方クンは怒った顔で、馬鹿言うなうちの部下をどうしてくれるんだ?と聞き返してきた。

質問してるのはこっちじゃん。何質問返ししてくれてんの。

あんなのほうっときなよどうでもいいじゃん。俺と付き合ってってもう一回言い直すと、話になんねぇと呟いて部下のもとへ行こうとした。

予想外だった。よく考えたら当たり前なんだけど、俺のこと無視するなんて考えもしなかったよ。

本当は答えを聞いてから家に連れてくるつもりだったけど予定変更。木刀じゃ可哀想なんで右ストレートを腹にぶちこむ。

土方クンの喉がヒュっと鳴って気絶し、俺にもたれかかってきた。

てか武装警察がこんなことでいいの?そういえば俺喧嘩で前勝ったよね。か弱いって感じじゃないんだけど…まぁいっか。

これからは俺の機嫌を損ねちゃ駄目だよ。

綺麗な黒髪を撫でると手触りがよくてうっとりした。もうこれは俺のものなんだ。

で、今興奮したまま日記を書いている。一生忘れないよこのこと。ここは改装したとき(ウンケイカイケイだっけ?坂本がおくりつけてきた大工だ)これだけはって作ってもらった隠し部屋だ。何かあったらカッコイイくらいに思って作って貰ってたんだがこんな風に役立つなんてね。

隣にはぐったりしたまま手錠で手を頭上でくくらされて柱とつながっている土方クンがいる。

今やっちゃってもいいんだけど反応がないのは面白くない。それより今はこれからどんなことをしてヨがらせてあげようか考えないと。気持ちよかったら土方クン、俺に「もっとして」とか言ってくれるかも。やべー想像だけでイきそうだって。

ご主人様ってよばせんのもいいけどやっぱ銀時、これだ。初Hはバックかなーいや正常位だな。一日で何回H出来るか限界に挑戦してみたいなーあーこれからが楽しみ。

こうやって毎日俺と土方クンの愛の記録を残していこうと思う。明日はとりあえず初Hだ。

三日目

新八も神楽とお妙には三日間の宇宙旅行券をプレゼント。これは坂本にこないだ貰ったやつ。俺はいーや新八、神楽とお妙と三人で行けやっていったら嬉しそうな顔してやがった。いい人だろ?俺。

これで三日間俺は家で一人。さぁどうしてやろーかなって意気込んだのはいいんだけど、土方クンは丸々一日は寝てた。何でかなぁ、疲れてたのかな?予想外に深く入っちゃったかなぁ。仕方なく昼間は隣で寝てすごした。

寝ている間に悪戯してもよかったんだけど、反応がないのはつまんないからなぁ。真っ赤になって嫌がって、でもだんだん快楽におぼれていくってのがいいんだよね。

もちろん俺は身体だけ欲しいとかいうんじゃないよ。だって愛してるし。でもラブラブするのはいつでも出来るじゃん?最初のうちは抵抗して嫌がる可愛い土方クンを堪能しないと。

でももちろん目の前にいるのに触らないわけじゃない。猫の毛並みのようなさらさらの黒髪を撫でた。髪の黒さに肌の白さがはえて何ともいえない風景になっている。いいよ。ほんと俺の好み。肌の白さなんて俺と同じ生き物とは思えないよ。体中見たい。ねぇ、アソコとかどんな色なの?きっと俺とは違うんだろーな。

そんなことを思ったらちょうど土方クンがおきた。

俺もうマジでどきどきしたよ。目元が色っぽかった。目元をじっと見ていると睫毛が意外と長いことに気付いた。

水商売の女を近くで何人も見てきてるけどあんなのメじゃない。紅っぽいオーラが見えた。遊女が纏ってる着物みてぇな、あの紅色。纏う雰囲気と同じように赤く、薄い唇がかすかに開かれた。

ん…、ここは…

最初の吐息みたいな声に俺の息子は早くも反応していた。喘ぎ声もこんな感じなのかな、と俺は想像してみる。

おはよう、ってとりあえずにっこり笑って挨拶をしてみる。土方クンは何があったんだかわかんないって顔して、目をぱちくりさせていた。夢だろうとか思ってんのかな?夢じゃないよ。

土方クンはいきなりのことでびっくりしてるだろうけど俺はずーっと待ってた。土方クンがおきるのを。もっと言うと、こんな日が来るのをもうずっと前から。もう我慢できないよ。

何を言えばいいかわからなくて混乱している土方クンが「離せ」とか無理なお願いを口に出す前に俺が土方クンに切り出した。

土方クン、Hしよっか。

ストレートで卑猥な言葉が俺の気分を高めていく。爪が伸びて牙が生えて、獣になっていくみたい。俺の長い爪を君のナカにいれたい。とがった牙で君の血をすすりたい。

ぁ?、と言葉にならない小さな音を土方くんが漏らした。

Hだよ。俺とセックスするんだよ。

そう告げるとあまりのことで土方クンが絶句する。ま、そりゃそうね。そして同時に自分の手が拘束されていることに気付いたようで、動かない手を必死になってゆらし、がちゃがちゃと手枷を鳴らした。

てめ…っ何わけわかんねーことを!おいっここぁドコだ!?

土方クンが絶叫する。駄目でしょそんな取り乱したら…

訳わかんない?純情な副長さんはセックスも知らないってそういうことかな?穴ン中に俺のアレいれるんだ。今から教えてあげるよ。

けたけた俺は笑った。そうして土方クンと身体を重ねていく。もう俺のことしか見えないね。

 

 

それからのことはもう、すっとんじゃって覚えてない。日記に事細かく書くつもりだったんだけど俺も気持ちよすぎてとんじゃったよ。

とりあえず土方クンの身体をさらして、抵抗しまくるからちょっと殴って、綺麗な色の胸の飾りを舐めてイかして辛そうな土方クンのアレも扱いてイかして、痛くないように俺を受け入れる部分を舐めてあげて、俺のを奥まで咥えさせて土方クンのお腹の中でぶちまけた。それは確か。イメージ通りにいったはずだ。

ちょっと土方クンに確めようと思ったんだけど今ね〜寝ちゃって。っていうか気絶しちゃって。

今日の詳細はまた明日。記念すべき初Hだから事細かに記そう。

気持ちよかったよ、土方クン。これから毎日しようね。

四日目

昨日俺、こと土方十四朗は銀時の女になりました。その証に昨日銀時とセックスをしました。

いきなり銀時が現れて、目覚めたら知らない部屋にいたのでビックリしました。その上起きてすぐHをしようとか言われて無理やり脱がされたので暴れてしまいました。銀時ごめんなさい。もう抵抗しません。混乱していたし、初めてだから恥ずかしくてつい暴れてしまいました。俺が悪かったので少しくらい殴られても仕方がなかったと思います。

そのあと銀時は俺の裸を舐めるみたいにじっと見たあとに写真をとりはじめました。恥ずかしくて、殴られて痛くて死んでしまいそうだと思いました。それでつい、見るなとか離せとか思ってもないことを言ってしまいました。反省しています。写真の現像が楽しみです。

俺は前も後ろも、一番恥ずかしいところも足を広げて全部見て貰いました。銀時がもっと見せろと言うのでよく見えるように尻を差し出して頑張って指で広げてアナルを見せると、綺麗なピンク色だねといって褒めてくれました。そしてまた、四つんばいになって尻を高くあげている俺の姿を写真にとりました。

そのあと、銀時は俺の乳首を指先でひっかくように愛撫をしはじめました。さらにざらざらした舌で舐められて口の中で転がされたあと、とろとろになったそれを指の先できゅっとつままれるとたまらない気持ちになりました。またたってこりこりになった乳首を吸われて、甘噛みされると気持ちよくてもう声がおさえられませんでした。そのまま女の子みたいに感じて、イきました。

人前でイってしまうなんて恥ずかしくて、照れ隠しでやめてくれと言ってみましたが銀時はやめずに乳首をしゃぶり続けました。俺はとても感じやすいので気持ちよくて、イったばかりなのにもう半勃起していました。触ってほしくてたまりませんでした。

すると俺の あれが  ペニスが 苦しそうなのに銀時が気付いて根元から扱いてくれました。下から上にかけて緩急をつけておさえられて、袋の部分をぐちゃぐちゃに揉んでもらうとすぐに反り返るほどに勃って、俺は口からもペニスからもいっぱい涎をたらして喜びました。カリの部分をくすぐるみたいに刺激されると体が跳ね、先端部分をぐっと親指でおされると体がびくびく痙攣しました。するとまた耐え性のない俺は白い液体をぶちまけてイってしまいました。頭の中も真っ白になりました。

銀時は俺があまりにもすぐイくので少し笑いました。そして俺の両足をつかんで左右に大きく広げました。恥ずかしい部分が全部むき出しになりました。すると銀時が舌を少し出しているのに気付きました。そのまま俺の股間に銀時が顔を寄せていきました。

俺の精液が足のあいだからアナルに少しずつたれていって、きっとぬめっているのを銀時に見られてしまったと思いました。銀時の髪が俺の太ももにあたるほどの距離まで銀時が顔をよせて、恥ずかしい部分が鼻の先にあたるほどになったとき、大きく足が広げられているせいで全開になっているアナルを銀時が舐めて、入り口を吸いました。初めての経験でしたが狂うほどに良かったです。今度からは自分で足を広げて舐めて貰おうと思います。

最初は入り口を舐めているだけだったのですがだんだん舌が中にはいってきて、俺のアナルをかき乱しはじめました。皺の一つ一つにそって丁寧に舐められたあと中で暴れられて俺は泣き喚きました。ようやく舌を抜かれて気がゆるむと中から唾液が出てきて俺の陰毛をぬらしました。女の子が感じて塗れちゃってるみたいに見えるねと銀時に言われて俺はその通りだと頷きました。

とろとろになった俺のアナルに何か硬いものがあたって、何かと思ってみてみると銀時の大きなペニスでした。解したとはいえ入れるには大きすぎて俺は叫びました。でも思ったより俺のアナルはぐちゃぐちゃで淫乱で、時間はかかりましたが銀時の大きくて太いのを全部俺のお腹の中にいれることが出来ました。最初は痛くて、そのあとは気持ちよすぎて少し意識が飛びました。

銀時のは俺の中にフィットして、奥を突き上げるみたいに出し入れされた上にカリの部分が前立腺を刺激して俺はすぐにイきました。そのとき銀時のをしめつけて、銀時の美味しい液も俺のアナルは喜んで飲み干しました。

銀時とのセックスはとても気持ちよくて、これからも毎日したいです。男のくせに乳首をいじられてアナルを攻められて人前で三回イってしまうような淫乱ですがこれからは銀時に可愛がって貰いたいです。だから俺は銀時のものになります。何でも言うことを聞きます。お仕置きされても俺は文句は言いません。俺は銀時のものです。俺は銀時の大きいペニスをもっと咥えたくてたまりません。銀時にしか興味がありません。真撰組にはもう帰りません。銀時のことが大好きです。

           土方十四朗。

 

以上、土方クンの「誓約書」。

上の文章、何度読み返しても顔がにやけてくる。銀時のことが好きって?俺も土方クンのことだーい好きだよ。これから幸せになろうね。

恥ずかしさに泣きながら、俺の強要した卑猥な文章を書いていく土方クンはとっても扇情的だったなぁ。

あんまりにカワイイんで俺はそれに追い討ちをかけた。  俺昨日ョすぎてとんじゃって覚えてないよ。教えてよ、Hどんな感じだった?ねぇ俺にアナル舐められてどうだった?イっちゃってたよねぇ。ぺニス扱いてあげたの覚えてるよ。あのときのこと詳しく書いてよ。…言葉は濁しちゃ駄目だよ。誓約書なんだからね。ちゃんと俺のペニスが苦しそうだったので銀時に触ってもらいましたって書け。 そんな言葉を耳元でささやき続けた。

土方クンが筆をもつ手は震えていた。多分、悲しみと怒りと恥ずかしさによって。そんな様子も俺には楽しくて仕方がなくて、頬や顔に何度もキスをした。書き終わったあとも徹底的に覚えさせるために誓約書を何回も読み直させた。いつもからは考えられないような小さい声だった。まだ恥ずかしいんだね。この位恥ずかしがってたらこれから生きていけないよ?くく。

何十回も繰り返させて土方クンが声を出すただの人形のようになってきたころに俺はもう許してやって、もう一度寝かしつけてあげた。

身も心も弱りきった姿は、朝起きた時の姿からは考えられない。今日、土方クンは目覚めるとすぐ、こんなことしてただですむと思ってんのか、ってすごんで来た。気絶するまで昨日俺にイかされたくせにね。でも抵抗したら屯所中に土方クンのケツこっちむけてアナル広げてる恥ずかしい写真貼り付けてやるぞって言ったらすぐ抵抗しなくなっておとなしいペットになって、何でも言うことを聞いてくれた。

ほんと、カワイイなぁ。こういうのってマインドコントロールっていうんだっけね。もう土方クンの体のすみずみから全部を見ちゃったしHもすましたし、そのおかげで出来た上の「誓約書」もあるしこれで土方クンは俺のものだ。幸せすぎてため息でちゃうね。

五日目

 

今日の俺の睡眠時間は三時間弱。でも眠くはない。明日からは餓鬼どもがかえってきちまうから一日中一緒にいれるのは今日が最後だと思うと、三時間だって寝ちまうなんざ時間の浪費に思える。せっかく目の前に恋人がいるのに。

その恋人の睡眠時間は現時点で6時間ほど。起こそうかと思ったが薄い皮膚から血管が透けて見えてもともとの白さに青みがまじっていた。疲れがとれている様子はなかった。手首の拘束で自由な体勢がとれないせいなのかな。可哀相なのでもう少しねかせてあげた。

普段はどれくらい寝てたのかな??そうとう無茶してたようだしろくに寝てなかっただろう。局長はストーカーばっかで隊長は昼寝ばっかだもんな。

これから毎晩愛し合うんだからそれは焦らなくたっていい。それに抱く前から疲れてへとへとなのもつまらない。ただ俺は今、これまでの会いたくても会えなかった片思いの空白を、埋めたいだけだ。誓約しょを読み返して土方クンを見てるだけで俺は楽しい。

濡れタオルで体はぬぐってあげたしナカに残ってたもんは出してあげたけど、こびりついてたものは取れなかった。だが俺に抱かれた自覚が出来るのでそれはそれでいいかもしれない。

今度ごえもん風呂に入らせてあげよう。その時俺の目の前でナカかきださせてみようかなぁ。それか尻突き出させて俺が処理してあげようか。
どっちにしようか俺が迷っていると土方クンの声がした。震えた、呟くような小ささだったけど俺にはよく聞こえたよ。

夢じゃなかったのか…

って。

俺はにっこり笑って、まだ呆然としてる土方クンのアナルに遠慮なく指を突き立てた。
寝起きで暖かい肉が俺を迎えいれて締め付けてくれた。ひぃ、って声が聞こえたけどきにしない。指じゃなくアレなら相当に気持ちよかっただろうなぁ。ぐちぐち言ってるよ。

やめてくれ、って可愛くおねだりされたので指を引き抜いてあげた。ほぐされてるけど体が緊張して強張ってて、傷がつきそうだったし。

夢じゃないよ

そう言って昨日のぬかるみのついた指を目の前にちらつかせると、見たくないのか下を向いて唇を噛んだ。

拒否されたような気持ちになって俺の手が反射的に土方クンの顎をひっ掴んで上向かせ、構造上あいてしまった唇を舐めてあげた。少し鉄の味がする。柔らかくて、気持ちいい、美味しい。土方クンを食べているみたいだ。
最後に俺の唇で下唇を挟んで吸うとまた濡れた音がした。

血が出てたから消毒だよ、と笑ったら土方クンが驚いていた。青白い顔をしている。その中で今唇だけが、血よりも赤い。

それを見て俺は真っ赤になって恥ずかしがりながら泣いていた、昨日の姿を思い出す。俺が土方クンを支配していることをはっきり意識した。肌の色も感情も全て思うままという事実も。

俺のものだ

そう強く、思った。それにつれて自然と口に出していた。確かめるかのように。確かめるって誰にだろう。俺の視線は土方クンの唇にむいていた。本人にそうだと言ってほしかったのかもしれない。でも何にも言ってくれなかった。

仕方ないからまた俺が先に口火をきって誓約書のことを覚えているかと聞いた。
すると土方クンが化け物を見るような目で俺を見た。引いてた。さすがの俺も傷ついたよ。ちょっと仕返ししてやろう、って意地悪な気分になっていった。

そう。じゃ写真のことも覚えてないかなあ?
今度こそ何か言ってくれると思ったのにまた無言。あれ、もしかして舐めてんのかな俺のこと。まさかこのままで許されると思ってんのかなぁ。とりあえず泣いてでもくれれば俺の機嫌よくなるのにな。でもきっともう一押しだと思ったから耳元で、息を吐きかけるように囁いた。

やらしい鬼の副長が犬みてぇにケツ差し出して銀時のアレが欲しいよ欲しいよぉってぴくぴく穴震わしてるんだ。

ぎゅっと目を閉じて土方クンは耐えていた。堪えるこたないさ泣いちまえば楽になる。

土方クンの穴ちっちゃくてかわいいよ。ピンクだし。舐めたら赤く変わるんだけどね。

言葉をどんどん続けると土方クンが堪えられなくなったのか首を降りはじめた。聞きたくないんだろうけど俺は許さない。聞け。

でも凄いなー俺のグロいもん全部飲み込んじゃってさーど、美味しかった?

だぁん、と音がして掌が痺れる。無意識に土方クンの横の壁に両手をついていた。びくっと土方クンが怯えてこっちを向いた。ようやく目ぇあけてくれて俺はしてやったりって気分だったんだけど、あともう一押しした。

喋れないのかな?もしかして。まぁいいや、とりあえずこれから毎日あげるからね。欲しいって言ってたじゃん。だからルールを決めたんで教えてあげるよ。ちゃんと覚えて守ってね。覚えてるかどうかたまにためしに聞くから。覚えてなかったら覚えさせるからね。

ちょーどいいや、ここにルールを書いておくことにする。一文字でも違ったらそれをネタにまた苛めてやろっと。

1.俺がいないときは大人しく寝ていること。

2俺がいるときは起きてて俺のことだけ考えること。

3俺の恋人になって他の全てを捨てること。

今はとりあえずこれだけ。これからどんどん増やしていくからそれも覚えてね。3が一番重要だよ?ルールにはないけど、恋人なんだから「銀時」って呼ぶのは当然だよね。ちょっと呼んでみて。

ん?と笑顔で土方クンに催促した。土方クンの唇がまた震えて、息を噴出した。声、が出ていたような気もする。言葉にはなっていなかったけど。一度息が途切れる。そして口をつぐんだ。じらし上手だね。そろそろ銀さん苛々してきちゃったよ。

銀時。写真を返し…て…

途切れ途切れにやっと聞こえたのはそんな言葉。よく言えました。ずいぶん長く喋ったね〜四文字でいいのにね。無駄だってわかって言ってるのかな?

俺はグーで土方クンにアッパーを食らわせた。顎の骨が砕ける勢いで。縛られたまま痛めつけられて寝起きで、無防備な状態にいきなり殴られたらさすがの副長さんでもまいっちゃったね。土方クンの目は何もうつしてないって感じだった。派手な音と同時に頭を壁に打ち付けたせいで脳震盪を起こしているのかもしれない。俺はいっさい手加減しなかった。

喋れるんじゃねぇか。

そう言って土方クンの、恐怖でちじこまっっているモノをしごいてたたせた。抵抗は無い。声も動きも生気もなかった。感じてなんかないだろうね、でも男は刺激されればたかぶっちまう。単純で嫌な生き物だね、俺も土方クンも。

んく、と最後の最後に小さな声だけ土方クンが漏らして、イった。白い液体を俺の手がもろに受ける。それを見て俺は笑いが止まらなかった。

そしてどろどろの手を土方クンの頬に擦り付けた。顔をしかめるかと思ったけど反応はない。自分がこんな状況でいってしまったことにおそらく自分で呆れて、責めているんだろう。そんな恥ずかしがることはない、なんのことはないただの生理機能なんだけれど。

自分の立場をわきまえろ。

そう言った直後に狂ったような笑い声が聞こえた。俺が出した声だった。

 

六日目

今日、神楽と新八が帰ってきた。お土産をいっぱいもって。宇宙怪獣ステファンのキーホルダーとか。まじそんなんいらないんだけど。

三日間も一人でどうしてたのか聞かれて思わず土方クンとHしまくってたって自慢しそうになったよ。危ない危ない。俺の家とはいえ土方くんは隠し部屋にかくまってるし、内側から出れないし俺の恋人だからそもそも出ようともしないだろうし。あと俺がいない間は寝とけっていったんで物音たてたりしないだろうし。

ご飯どうせカップラーメンばっかだったんでしょーさっそく作ってあげますからねーって新八が母親みたいに言って俺はそういえば久々に飯を食った。

土方クンばっかり食っていたんで食欲を忘れていたんだ。土方クンで全部満たされていたといってもいいかもしれない。

そして思い出した。俺が忘れていたせいで、土方クンの飯のことも忘れていたことも。縛られて犯されて丸二日のまず食わずだ。可哀想に。

そう思って俺はパチンコに行くふりをしてコンビニにいって弁当を買って水を買った。そのあと自室で寝たふりをして土方クンのとこへ直行。

 

ご飯だよ。

そう言って呼びかけるとゆっくりと土方クンがこちらを見る。頬は白いものがこびりついていて、そういえば風呂にも入らせていなかったことに気付いた。腕は今だ縛られたままで頬の液体をぬぐうことも出来なかったのだと。

おいしそうでしょ。コンビニ弁当って食べたことある?たまにおにぎりとか食べたくなるよねぇ。

俺は土方クンと話がしたかった。恋人なんだからHばっかじゃなくてお喋りして愛し合わないと。だけど土方クンはゆっくり首を振った。

お腹へってないの?って聞いたらいらない、とだけ言われた。どうしたんだろう。捨てるのも勿体無いので土方クンの隣において右手の枷だけ外してあげた。お腹すいたら食べるんだよと言ってあげたけど土方クンは何も言わなかった。もっとご飯食べなきゃやせちゃうのに。困って頭を動かした俺はいい案を思いついた。

 

ねぇ土方くんも朝だちってする?

 

と聞くと、びくっ!と可哀想なくらい土方クンの体がゆれた。純粋だからいきなりびっくりしちゃったのかな。

 

男だからするよね。土方クンのアレすぐたっちゃうもんね。どうなの?喋れよ。

 

そう言いながら俺は少しいらだったので土方くんの前髪を引っ張って俺のほうを向かせた。

 

痛い、と小さく聞こえた。

 

俺との会話は出来ないのに不満はすぐ出てくるんだね。そうやって昨日も俺のこと怒らせたよね。忘れた?もしかして俺にまたアレ扱いて欲しいのかなぁ。だからわざと俺のこと無視してるのかも。

 

文句ばっか言ってんじゃねーよ俺と会話しろ。よく聞け。いいか?これからお前の朝飯は俺のちんぽだから。毎朝しゃぶって精液全部のめ。それが朝飯だ。いらねぇとか言ってみろ、後ろの穴にも飲んでもらうからな。

 

苛々してつい汚い言葉遣いになってしまって今じゃ反省してるんだけど、まあ土方クンが俺が恋人ってこと忘れかけてるみたいだから仕方ないよね。土方クンは黙ってこくこく頷いた。相変わらず喋らないのはちょっと腹立つけど反応をかえしてくれたのは嬉しいからそれで勘弁してあげた。にっこり笑いかけながら、とうしろう、と呼びかけてゆっくりと重ねるだけのキスをした。やわらかくて、イれてる時の快感とはまた別の気持ちよさを感じた。

 

初めて下の名前で呼んじゃったね。

 

髪を撫でながらそう言うと、土方クンは目を丸くして驚いていた。恋人なんだから下の名前で呼ばなきゃ変じゃん、なに驚いてんのかなぁ。

 

十四朗も、俺のこと銀時って呼んでたまには自分からキスしてね。いっつも俺からじゃ寂しいよ。

 

そう言ってお願いすると、ああ、と土方クンが戸惑いながら返事を返した。何が何だかわかってないって顔をしていた。

 

あと、たまにはHしてくださいって自分からおねだりするんだよ。そうじゃなきゃまるで俺が無理やり十四朗を犯してるみたいじゃん。恋人なのに。

 

そう言うとそうか、と小さく言われた。今度はなんだか落ち込んでいる感じ。また何か不満があるのかなぁ。まぁ…いいや。

朝ご飯の旨は伝えたわけだし土方クンはおしゃべりが好きじゃないようなのでそのあとは正常位で二回ヤった。昨日より素直に喘いでくれている。土方クンはどんどん可愛くなっていくね。素敵な恋人が出来ちゃった。

さて、明日から朝が楽しみだなぁ。土方クン、上手に食べられるといいね。

 

 

七日目  前半

 

俺はガキどもがまだ寝てる早朝に目覚ましをセットをしたのだが、セットした時間より早く目が覚めた。目覚ましのタイマーを解除しながら俺は笑みが自然と浮かぶのをとめられなかった。
 
十四朗にご飯をあげる時間だ。
 
ガキどもを起こさないようにゆっくり、静かに秘密の三階まであがり扉を開ける。
きしむ音さえもしなかった。俺は戦争とか色々あって気配を消すのに慣れていた。慣れる、っていうかそう出来なければとっくに死んでいるわけだけど。
その特技は今も生きている。
証拠に武装警察の副長だった俺の恋人も全く気付いていなかったようで驚いた顔をしていた。
まぁ今は俺の恋人っていうのが役職で真撰組はやめたんだけどね。
顔中の筋肉を引きつらせている表情は驚きっていうより怯えの色のほうが濃くてそこは気に入らなかったけど急に現れてビックリしてる十四朗、可愛いからまぁいっか。
 
おはよう。
 
にっこり笑って挨拶。
だけど十四朗から返事はなかった。
可愛いなぁ、寝ぼけてるのかな?色白でいかにも低血圧っぽいから朝弱そうだなぁ。
だから、寝起きが悪いだけでもちろん無視してるわけじゃないよね。いまさら俺のこと無視なんてしたらどうなるかもうわかってるよね。
 
それから俺は近寄って、腰をおろし顔を真正面にもっていき軽くキスをした。ちゅ、っと音がしてすぐ離す。
 
おはようのちゅーだよ
 
恋人っぽいよね、っていうか恋人だけどさ、といって笑いかけると「ああ」と気の抜けた感じで十四朗が答えた。
目線が同じなので視線が絡む。それで気付いたんだけど目の下に大きなクマが出来ていた。ただでさえ最近青白くなってるのにさらに顔色が悪くなっている。
 
大丈夫?
 
俺は眉を寄せながらたずねて、顎を掴んでそっと十四朗の目の下を親指で撫でた。本当に心配だった。風邪ひいたのかな。そのわりには体温低いと思うケド。だったら俺がずっとここにいて看病してあげるのに。
 
すると震えながら十四朗の乾燥しきった唇が動いた。かみ締めたせいだろうか、前歯のあたる部分が切れて血がついている。昨日俺が舐めて吸ってあげたのにあのあとも噛んでしまったようだ。
 
聞こえないよ。どうしたの?
 
やっぱり気分が悪いんだろう、声が全然出ていない。江戸の交通整備とりしきって車相手に叫びちらしてた姿が嘘みたいだ。唇に耳を寄せた。
 
眠れ、ない
声を出すのも途切れ途切れで細かい呼吸を繰り返すのを見てあんまりに辛そうで可哀相で、とっさに瞼や頬にキスを繰り返した。
そういえば結局昨日も食べていないし、この三日風呂にいれてないし手錠も外していないので腕はくくられたまま、横になることも出来ない。
お仕置きに殴ったことも抵抗をおさえつけて犯してイかせたことも、思い当たるふしはいくつもあって、こんな姿になるまで弱らせたのは俺だと思うと悲しくなる半面また嬉しかった。
 
いつでも土方君を殺せる。
いつもぴっちりした真っ黒な服で全身覆っていたのを全部ひっぺがして、鬼副長をこんな芋虫みたいな姿で転がしている。この間まで支配欲が満たされてそれで満足していたが今は違う。
 
きっとそんなことが出来るのは俺が恋人だからだ。
 
そう思える。それが何より嬉しい。
だって恋人に裸をみられても普通だし、お仕置きも何もかも俺が土方君を愛してるからで、言うことを聞いてくれるのは土方君が俺を愛しているからだ。
 
俺達が愛し合っているからなんだ。
 
ほんと嬉しいなぁ。胸がきゅんとするってこんな瞬間のことだろう。
たまらなくなって土方君の頬を掌で撫でる。こんなにやつれてるのに肌がつやつやなのが逆に痛々しい。食べられるためにふとらされる家畜に似た哀れさがあったのかもしれない。だって白すぎるほどの色と艶でそそられて俺はもう欲情してしまっていたから。
こんな痛々しい体に俺のアレしゃぶらせて突き上げるんだ。さぞ気持ちいいだろう。想像するだけで足の間に熱が集まっていくのがわかる。あの小さな穴に熱の塊をねじこむ瞬間を考えると喉がなった。十四朗も気持ち良いはずだ。だって俺のアレ大好きだもんな。
あんなにきゅうきゅう締めといて否定なんてさせてやらない。昨日もそのまえもあんなに良さそうだったし。ぱっと見痛々しいだけで本当は凄く美味しくいただいてるはずだ。そういや誓約書にもあったよね。毎日欲しい気持ち良かったギントキ大好きって。だから。
 
眠れないなら寝なくていいじゃん
 
と言ってあげた。するとまた目を見開いてびっくりした顔をされた。昔はポーカーフェイスの土方君のそんな顔滅多にみれなかったけど俺の恋人になってからはよく見る。色んな顔が見れて嬉しいな。あとは笑顔を見れたら完璧だ。
まぁ予想外の発想だろ、俺って天才だ。
よく考えれば当然のことだよね。死んだりはしないだろ、過労死するまえに本能的に眠れるはずだ。
よく考えたら戦争ン時は血まみれのままさぁ、回りを布ではっただけの草地で座って膝立てたまんま眠ったよ。最初は血の臭いと夜敵が来るかもしれないって緊張で眠れなかった。寝たら寝たで殺した人間が夢に出てきて寝るのが怖くて。
 
…や、戦争の話はもういいや。書きすぎた。
これは土方君と俺の愛の記録日記なんだ。
そんなくだらないことは書かなくてよかったんだ。なんせ日記なんて書き慣れないからなぁ。
 
あのさぁ、俺とのルールその二。覚えてる?俺といる間は俺のこと見るんだ。ずっと起きてて大好きな俺のこと考えるんだよ。夜眠れてないからって俺といるときに寝るなんて許されないから。うとうとしてもダメなんだよ、それって俺のこと考えてないってことなんだからね。
 
わざわざそう言ってあげたのは俺の優しさだ。俺とのルールを覚えてるか聞いたってこの様子じゃ土方君は答えられないだろう。そしたら俺はこの傷だらけの体をぼろ雑巾みたいになっても犯し続けてしまう。
 
七日目・中
 
 
今はそんなことしてる場合じゃない、ちょっとでもご飯をあげなきゃ。
それから土方君の近くの昨日からおきっぱなしの弁当箱を見た。少しも減っておらず手をつけた形跡すらなかった。
ご飯食べてないんだね。お腹へったでしょ土方くん。
下から覗き込むようにして尋ねるときゅっと土方君の眉が寄せられ、全身を強張らせた。
朝ごはんあげるよ。
俺は寝巻だったのでズボンと下着のゴムの部分をずらせばすぐ、すでに勃起したペニスが頭を覗かせた。びくびく頭を振っている。自分でもびっくりするくらい興奮しきっていた。
土方君が息をのむ音が聞こえた。なに?そんなに美味しそうかなぁ。小さい口いっぱいにしゃぶってね。
 
ほら、口をあけて。あーん。
 
土方クンは急に下を向いた。きっとまだ寝ぼけていたんだと思う。そうに違いない。だって俺の言うこと何でも聞くはずだから。
 
…おい。何下見てんの。飯食えよ。ほーら。あーん、って言ってんじゃん
 
苛々してずい、っと一物を頭をさげている土方クンの目に見えるように差し出した。
その時肩がぴくん、と震えた。次にぐずぐずしゃくりあげる音が聞こえた。
うっ、とくぐもった声も混じっている。土方クンは必死に声を殺そうとしているんだろう。負けず嫌いな子だから。だが嗚咽はおさえきれず唇の狭間から漏れ出していた。
 
泣いてるの?
 
ううっというぐずり声が返ってくるだけで返事はない。だけどさっきのは愚問だったね。泣いてないわけないし、泣いてても「うん」だなんて言える人間じゃないんだ。それに簡単に泣くようなタイプじゃなかった。
 
どうしたの。何が悲しいの?うん?
 
そう聞いてみても泣き声が大きくなるだけだった。俺はたまらなくなって綺麗な黒髪を撫でた。
 
言ってみてよ。俺とお喋りしよ。
 
そうは言ってもここで土方クンが話しをしてくれるはずもない。やっぱり、と俺は内心ため息をつく。
仕方ないので乱暴にぐっと掴んだ髪をひっぱって無理やり上を向かせた。
 
喋らないつもりなんだね。
 
目からあふれた涙が頬まで伝って光った。
寄せられた眉と怯えた目は恐怖のためか痛みのためかはわからない。瞳も涙でいっぱいだったからきらきら光って見えた。いっつも瞳孔ひらいてんだけど今日はどうなってんだかよく見えない。
 
泣いたらいいと思ってんじゃねーぞ。
 
どうしていっつもさぁ、俺にこう乱暴な言葉使わせちゃうのかなぁ土方クンは。今も俺と目をあわせようとしていない。泣き顔を見られるのが恥ずかしいのかなぁ。駄目だなぁさっき言ってあげたよね俺を見て俺のこと考えろって。もう約束破っちゃってるじゃん。
 
どこ見てんだオイ。
 
手のひらで土方クンのぬれた頬を打った。パァン、と派手な音がして俺の手もびりっと電流が走ったように痛んだ。土方クンの涙は暖かかった。
打たれたまま土方クンは少しも動かない。だから打たれた方向を見たまま。つまりは俺を見ていなかった。
 
だからどこ見てんだって言ってんだろ。
 
もう一度言ってみた。土方クンは、はぁ、と長い息をはいて肩で息をしていた。体力の限界だったのかな。俺には関係ない話だけど。
 
応えろ。俺が見えないのか?
 
言いながら次はさっき打ったのと逆の頬を打つ。同じように音がして土方クンが打たれた方向を向いた。首に力が入っていないからだ。
つまり俺の方を向く気がないってことだ。
そう思うと指先に力が入って白くなった。怒りで変色したように思えた。
 
 
泣きたいのは俺だよ。
 
パン。弾けた音がした。
 
 
人のこと無視して約束もやぶってんのは誰?
 
パン。
 
十四朗、約束したよなぁ!?
 
パン、という音にくわえて今度はガツン、という音もした。ちょっと本気になりすぎて土方クンが壁に頭を打ち付けたようだ。ずるっと頭を壁にもたげて力なくずり落ちていくさまを見て一瞬本当に死んだんじゃないかと思った。
 
傷ついてんのは誰?俺だよね。
 
力の抜け切った体を起こしてやりながらそういった。顎を右手でぐっと掴み、左右の付け根の部分を親指と中指でごりっと音がするまで圧迫すると小さく唇が開いて中から柔らかそうな舌が見える。早くこれでしゃぶって吸って嘗め尽くしてくれ。
 
俺を見ろ。
 
もう一度警告する。目を覗き込むと視線は絡むが完全に焦点があっておらず、瞳がぐらぐらゆれて彷徨っている。今にも白目向いてぶっ倒れてしまいそうな目。俺を見てはいない。苛立ちが起こったがそれより胸にしこりが残った。
魂が抜けたようなこの目、俺はどこかで見たことがあった。
しばらく考え込んでいたが、すぐ思い出した。強烈な記憶の中の、それ。
理解した瞬間、土方クンの目を潰したくなった。

 

Aへ続く。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送